爬虫類
爬虫類は古生代の末期に両生類から分かれて進化したと考えられている。丈夫な皮膚と乾燥に強い卵の殻、終生肺呼吸する体を手に入れた爬虫類は急速に多様化し、中生代には恐竜、翼竜、カメ、ワニなどが大いに繁栄した。しかし約6500万年前、白亜紀末の大量絶滅により恐竜や翼竜が絶滅、その後は恐竜に替わり鳥類や哺乳類が繁栄を始めた。
熱帯や亜熱帯を中心に、南極大陸以外の全世界に分布する多様性をもつ。かつての大型恐竜には及ばないが、イリエワニ、アミメニシキヘビ、アナコンダなど体長10mに迫る種類もいる。
体表は鱗か甲板でおおわれ、4本の脚と尾をもつ。移動の際は4本の脚で前進するが、トカゲ類にはエリマキトカゲやバシリスクなど2本の後脚だけで走るものもいる。また恐竜にも2本の後脚だけで二足歩行・二足走行をするものがいたと考えられている。なお、ヘビや一部のトカゲは脚が退化していて、体をくねらせて移動する。
一生を通じ肺で呼吸するため、水から離れた乾燥地帯にも適応している。カメ、トカゲ、ヘビは乾燥した砂漠でも多くの種類が見られる。その一方ウミガメ、ウミヘビなど一生の大半を海で過ごすものもいる。ただし水中で生活するものでも、呼吸は肺呼吸である。故に、たまに水面に上がって息継ぎをしなければならない。
変温動物で、体内で熱を作ることができないため、活動には外部からの熱が必要である。昼行性の爬虫類の多くは、太陽が昇るとまず日光浴をして体温を高めた上で活動を始める。また極端な暑さ寒さでは正常な活動ができないため、地中や物陰などで休眠する。ただし1964年にデイノニクスという恐竜が発見されて以降、「恐竜は恒温動物だったのではないか」とする説が現れ、議論の的となっている。そして、恐竜以前に隆盛したにも拘らず、何故か急速に衰退してしまった哺乳類の祖先の哺乳類型爬虫類は、恒温性だったと考えられている。また現生の爬虫類の中にも、変動幅がわずかだが体温調節するものがいることも明らかになった。
多くは肉食性で、生息域の他の小動物を捕食するが、トカゲ類とカメ類は雑食や草食のものも多い。変温動物で体温を保つ必要がないため、哺乳類や鳥類に比べて食事の間隔は長い。適度な水分さえあれば何も食べずに1ヶ月ほど生きることもある。
糞は総排出腔から排出される。また蛋白質の代謝によって発生するアンモニアは体内で尿酸に代え、これも糞とともに排出する。
繁殖形態は卵生で、革質か石灰質の殻におおわれた卵を陸上に産む。殻のある卵によって胚の乾燥を防ぐことができるので、これも乾燥した地域に適応できた要因である。ただし中には卵胎生のものもいて、これらは卵を産まずに直接子どもを産む。どちらにしろ生まれた子どもは小さいながらも既に親と同じ姿をしていて、体が乾くとすぐに活動を始める。
また、キノボリヤモリ、オガサワラヤモリなど、単為生殖をなす種がごく一部に存在する。

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